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地球温暖化を防ごう!たろうくん

環境問題はなぜ理解しにくいのか [地球温暖化を防ごう]

環境問題はなぜ理解しにくいのか。国際的な政治のテーマとなった温暖化対策で、日本はどうして存在感を示せないのか。東大名誉教授の養老孟司氏は、「環境問題を世界全体のシステムで考えるべきだ」と主張する。石油に依存した米国社会、日本での都会暮らしが失わせる人間性など、環境問題への見えない壁の数々。「バカの壁」ならぬ「エコの壁」を乗り越えるヒントを、養老氏に聞いた。
◇   ◇   ◇
■環境問題はシステム問題
――環境問題はなぜ理解しにくいのでしょうか
 環境問題はシステムの問題だからだ。社会システム全体を考えないとだめ。部分的に解決しようとしてもうまくいかないから、環境保護の推進派もその反対の人も、時々ヒステリックに反応する。そういった問題点が集約されているのが、地球温暖化問題だ。
 日本の炭酸ガスの排出量は、世界の総量のわずか数%にすぎない。日本人がまったく出さなくても数%しか改善されない。改善に効果を見込める米国、中国の2つは京都議定書に参加していない。だから、日本では温暖化問題は精神運動に終わるしかない。
 国民1人あたりの排出量は確かに多い。1人当たりの排出量を大幅に削ることは、日本人ならば十分できるはず。ただ、日本の省エネはかなり限度に近づいているとも言える。
 つまり、いまでも非常に効率がいい社会。これをさらに進めるのはコストが高くついてしまうということをどう考えるのか。「環境が商売になる」とも言われる。確かに、あるところまではなるでしょうが、あるところから先は難しい。
 原発があるじゃないかという議論がある。しかしこれも、廃棄物処理問題などさまざまな環境への影響があるし安全対策の問題もある。「原発だけで原発を作れるか」という問題もある。大型トラックが動かない状況で原発は作れない。全体として採算が合っているかというと、ちゃんと計算できない。システム全体としてみた場合、どのくらい社会全体の利益になるかがわからない。
 社会はシステム全体が絡み合っているから、ごまかしながら上手に動かしていけているだけだ。そういうところまで考えると環境問題は非常にやっかいな問題だということがわかるはずだ。
――「できることから始めよう」ではダメ?
 環境に配慮した生活を送ることも大切だ。しかしそれは生き方の問題だ。ただ、一人ひとりがどれだけがんばっても、社会システムにはあまり関係ない。そこをはっきり言わないと、かえって悪い影響がある。
■ゴアは「一番大事なこと」を隠している
――アメリカも環境問題に積極的になってきていますが
 アル・ゴアの「不都合な真実」は、実は一番大事なことを隠している。炭酸ガスの温暖化問題はアメリカ文明そのものの問題。そこを言っていない。彼は環境問題は倫理問題だというが、石油に依存してきたアメリカ文明そのものが倫理問題に引っかかってくる。
 20世紀に入って、テキサスから大量に石油が出た。それまでの石炭に替えて、石油の可能性をいち早く利用したのがアメリカだ。フォードが大衆車を世に出したのはそのすぐあと。アメリカの本質は自動車文明ではなく、石油文明だ。
 さらに言うと、アメリカが主導してきた自由経済と呼ばれるグローバルシステムには、1つ制限がかかっている。その暗黙の制限は「原油価格一定」ということ。同じ価格で無限に原油が供給されるという前提の上に、米経済は成り立っているわけだ。
 米国産の石油が足りなくなったから、アメリカは世界中から石油を探した。いまアメリカが石油に敏感なのは、原油価格が上がれば米経済を直撃するとわかっているからだ。石油供給に関する安全保障を徹底的に考えてきている。
http://eco.nikkei.co.jp/interview/article.aspx?id=20070529i3002i3


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